川崎病
川崎病を発見された川崎富作先生がご逝去されたという悲報が届きました。
「川崎病」は乳幼児に特有に発症する、全身の血管に炎症が起こる病気です。日本人が持つ体質が発症に関係するといわれ、世界中で最も発症率が高いのは日本人です。
1967年に川崎先生が「川崎病の50例」を報告され、現在では世界的にも「Kawasaki Disease」と言われています。
この病気が川崎先生によって報告され、そして近年様々な治療法が開発されたおかげで、川崎病による重症な後遺症を残すお子さんはほとんどいなくりました。
最近では新型コロナウィルスと川崎病の関連について欧米からの報告が報道されていますが、日本川崎病学会によると、今のところ国内では川崎病とコロナが関連した報告はないようです。
大学病院勤務時代に川崎病の外来や研究を行っていたことから,直接川崎先生にお会いさせていただく機会がありました。
ご高齢になられても毎年学会に参加され、奥様とご一緒に最前列で聴講されていたお姿が思い出されます。
(お写真の掲載にはご了承を頂いております)
ご冥福をお祈りいたします。