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おたふく(ムンプス)ワクチン

おたふくかぜの主な症状としてよく知られているのは耳の下の耳下腺が腫れることですが,合併症はそれだけではありません。無菌性髄膜炎(強い頭痛10%)や思春期以降に罹患した場合,男子は睾丸炎(25%),女子は乳腺炎(20%)や卵巣炎(5%)を合併します。

また,おたふくかぜに罹った100~500人のうち1人という比較的高い割合で,難聴を合併することがあります。一旦罹ったおたふくかぜに対する治療法はありません。そしてムンプス難聴は治療ことができません。ワクチンが唯一の予防法です。

 

「おたふくは定期接種のワクチンでないから,,,任意のワクチンだから必要ないのでは?」「耳の下が腫れるくらいでしょ?」は大きな間違いです。先進国でおたふくワクチンを定期接種にしていない国は日本だけです。難聴などの大変な合併症もあります。

 

任意接種(自費:1回あたり6000円)のワクチンとなりますが,NHK連続テレビ小説「半分,青い。」の影響か,最近おたふくのワクチンを接種される方がとても増えています。ワクチンは2回の接種が推奨されています。

 

日本小児科学会で推奨されている接種時期は以下の通りです。(推奨年齢が過ぎていてももちろん接種は可能です)

①回目:1歳をすぎたら早めに 

②回目:年長さんあたりに

 

是非、おたふく(ムンプス)ワクチンの接種をご検討ください。

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