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鼻汁の研究結果(4月3日~4月26日)vol.8

[2023.04.26]

北里大学小児科との共同研究「臨床検体を用いた多種病原体解析(ウィルス・その他)」、通称「鼻水の研究」。

ご協力をいただきました方々、誠にありがとうございます。

 

4月3日~4月26日に当院で頂いた鼻汁約30検体の結果は以下の通りです。

*院内で検査当日にで結果をお伝えしている抗原検査の結果は含まれておりません。

*混合感染の場合は、お一人複数のウィルス感染としてカウントしております。

 

・ボカウィルス 15名

・季節型コロナウィルス(NL63) 7名 (新型コロナウィルスではありません)

・RSウィルス 4名

・パラインフルエンザウィルス2型 3名 

・アデノウィルス 2名

・パラインフルエンザウィルス3型 2名 

・ライノウィルス 1名

 

*半数の方にボカウィルスが確認されています。

ボカウィルスはRSウィルスやヒトメタニューモウィルスについて多いといわれる小児に気管支炎をおこしやすいウィルスです。

4~5月に流行することが多いといわれていますが、今回の結果もその通りの結果でした。

RSやヒトメタニューモウィルスはクリニック内で抗原検査が可能ですが、ボカウィルスは通常クリニック等での検査はできません。

RSやヒトメタニューモウィルスが陰性であった場合、ボカウィルス感染症である可能性が高いと思われます。

 

*季節型コロナウィルス(NL63)の流行もみられています。新型コロナウィルスではなく、以前から存在している季節型コロナウィルスです。

パラインフルエンザウィルスは、インフルエンザウィルスとは異なる普通の風邪ウィルスです。

 

個別の結果については、今後受診された際に直接ご報告させていただいておりますが、早急に結果をご確認されたい方はお電話にてお問い合わせください。

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