「おねしょ」と「夜尿症」
「おねしょ」と「夜尿症」は夜寝ている間に無意識に排尿してしまうこと(夜尿)という意味では同じですがその大きな違いは年齢です。
幼児期までを「おねしょ」,年長さん~小学校入学以降を「夜尿症」といいます。
「夜尿症」は生活改善や何かしらの積極的治療を行ったほうがよい場合が多く,小学校入学時でも夜尿やみられるお子さんは10~15%ほどいると言われています。
年長さんはもうすぐ小学生になるのに、、、と心配になってくる時期でもあります。
夜尿症は治療ができます。
「お子さん自身が治したいという意欲」が最も大切です。
おねしょ卒業!プロジェクトのサイトに詳しい情報があります。
4つの質問に答えるだけで、現段階で積極的な治療が必要か、生活改善で様子見でよいかがわかる「セルフチェック」が便利です。
お悩みの方、是非ご覧ください。
まず生活改善は水分や塩分の摂取方法の見直すことなどが大切です。
そして積極的治療として,①薬物療法と②アラーム療法があります。
①薬物療法は夜間多量の尿をつくらないようにする薬や,尿を貯める膀胱をリラックスさせる薬などを内服し夜尿をさせないための治療です。
②アラーム療法は尿漏れを感知するセンサーをつけた特殊なおむつを寝る前にはき,夜尿後にアラームが鳴り本人に認識をさせる行動治療です。
この2つの治療には方針・費用の点で大きな違いがあります。
いずれかでなかなか改善しない場合には①と②を併用する場合もあります。
①薬物療法:夜尿をしない「成功体験」を繰り返す治療方針,保険診療
②アラーム療法:夜尿という「失敗体験」を認識させる治療方針,自費治療
どちらの治療から開始すればより効果が期待できるかについては,それぞれのお子さんの症状によって異なります。
アラーム療法について
アラーム機器には何社かの機器がありますが、使い勝手がよいのは無線タイプのピスコール(アワジテック社)です。
保険診療の治療ではない、自費となる治療です。
クリニックへの受診は必要なく、ご家庭でオンラインストアよりレンタルまたはご購入をいただきアラーム療法を開始することができます。
おねしょ(夜尿症)の診断でよいか、
生活改善の注意点は、
薬物療法やアラーム療法はどちらを選択したらよいか、
薬物療法の詳細について、
実際のアラーム療法は、
など夜尿症についてご心配な点は何でもご相談ください。