日本川崎病学会
昨日、第37回日本川崎病学会・学術集会に出席してきました。臨時休診とさせて頂き大変ご迷惑をお掛けいたしました。
会場は東大の赤門をくぐってすぐの伊藤謝恩ホールです。
川崎病は乳幼児に特有に発症し(大人にはほとんみられません)、未だ原因不明の病気です。
大学院時代には川崎病の新規治療薬であるインフリキシマブの研究などを行いました。クリニック休診日の木曜日には北里大学病院で川崎病外来の診療を行っています。
学会会場では川崎病を発見された、まだまだお元気でいらっしゃる川崎富作先生にもお会いし、ご挨拶させて頂きました。
ワークショップ「川崎病はなぜ増え続けているのか?」、大変興味深い講演を聴講してきました。
原因は未だ不明ですが、何かしらの呼吸器・消化管感染症が引き金となり発症する説が有力です。その他に、欧米化した食生活、温暖化などの気候変動、抗生剤の乱用や様々な有害物質などの関与が示唆されています。
明らかな風邪症状がないにも関わらず、熱がつづき、眼が充血(目やには伴わないことが多い)、唇が赤く、首のリンパ節が腫れて痛い、全身の発疹(BCGを接種した痕が赤くなることも特徴のひとつ)などの症状があれば、川崎病を疑い検査をする必要があります。
川崎病について、ご質問がございましたら何でもご相談ください。