弱視スクリーニング検査
弱視スクリーニング検査について
ヒトの視力は幼児期までに急速に発達します。この目の成長期に屈折異常(近視・遠視・乱視)や斜視などの異常があると、視力が発達せずに『弱視』となることがあります。弱視は早期発見、早期治療が大切です。7歳までの治療開始で75%、4歳までの治療開始で95%の回復が望めます。
そのため3歳頃の目の検査を適切に行うことが重要です。3歳半健診で行われている調査票による問診や「C」のマーク(ランドルト環)の視力検査だけでは、主観性に大きく影響を受けてしまう方法であるため、異常を見逃してしまう可能性があります。そこで、弱視の危険因子の早期発見のため、通常の検査が難しいお子さんでも正確に行うことができる弱視スクリーニング検査機器『スポットビジョンスクリーナー』(Welch Allyn社製)を導入致しました。
弱視は予防・治療のできる病気です。是非一度、目のスクリーニング検査を受けてみませんか?
・乳幼児から(成人の方も)検査が可能です。2~3歳以降でのスクリーニング検査をお勧めしています。
・視力が測定できる検査ではありません。弱視の危険因子となる近視、遠視、乱視、斜視、不同視(左右の目の度数差があること)、瞳孔不同(瞳孔の大きさが左右で違う状態)のスクリーニング検査ができます。
・写真をとるような感覚で、カメラのような機器を2~3秒間見つめてもらうだけで検査できます。
・痛みはありません。
・スクリーニング成功率は97%です。
・スクリーニング検査は保険適応外の検査のため自費診療(1,200円)となります。
・泣いたり、目を閉じたりして検査ができなかった場合には時間をおいて再検査します。
・初回の検査で異常が確認された場合には、日を改めて再検査(この際は保険診療となります)を行います。
・再検査の結果次第では、精密検査のため眼科専門医療機関にご紹介させて頂く場合があります。
ご希望の方は「一般診療枠」のご予約をお取りいただき、ご来院時に『弱視スクリーニング検査希望』の旨をお伝えください。