鯉のぼり:色の意味
桜の季節もあっという間に過ぎてしまいました。少し早いですが、クリニック内に「鯉のぼり」のタペストリーを飾りました。
もともと鯉は生命力の強い魚です。鯉が滝をのぼり、竜になって天に登ったという中国の言い伝えもあり、鯉はこども健やかな成長を願う象徴となりました。
鯉のぼりの由来について少し調べてみました。
鯉のぼりといえば誰もが知っている「こいのぼり」の歌があります。
「屋根より高い こいのぼり 大きい真鯉(まごい)はお父さん 小さい緋鯉(ひごい)は子供たち 面白そうに 泳いでる」
真鯉は黒色のコイ、緋鯉は赤色のコイを意味するようです。
あれ?赤色はお母さん鯉ではなかったの?
そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
鯉のぼりの風習は江戸時代から始まったそうですが、その当時は「男の子が生まれたら、その子の立身出世を願い真鯉を一匹あげた」そうです。
そのためこの時代、真鯉の意味するところとはお父さんではなく、「子供」でした。
その後明治時代以降に、「真鯉と緋鯉、黒と赤の2色セット」で掲げられるようになりました。
こいのぼりの歌が作られた当初はこの2色セットのものが浸透していたので、真鯉が家長である「お父さん」、緋鯉が「子供」。
そして何匹も掲げれるようになったのは東京オリンピック以降のことだそうです。
その際には赤い緋鯉が「お母さん」、その他が子鯉となり、家族をイメージしたものになりました。
このような話には諸説あるものだと思いますが、時代の移り変わりとともに鯉のぼりの意味合いも変化したのだと感じとても納得しました。
たしかにこのタペストリーもお父さんの真鯉(黒)、お母さんの緋鯉(赤)、その後に子鯉たち(緑、紫、青)が続きます。
お子様達が健やかに成長し、ご家族に幸せが訪れますように!