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子宮頸がんワクチン

2022年4月から定期接種である子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開されています。

 

日本では2013年より子宮頸がんワクチンの定期接種が開始されました。

しかしワクチン接種後に持続的な疼痛など様々な異常な症状(副反応)を認めた方がいらっしゃったため、国からの積極的勧奨が中止されていました。

これらの一部は機能性身体症状といわれ、画像検査や血液検査の結果、その症状に合致する異常がみつからなかった状態の症状です。

重篤な副反応はワクチン接種1万人あたり5人程度(0.0005%)といわれています。

 

子宮頸がんワクチンは通常の皮下注射の方法ではなく、筋肉注射のワクチン(コロナの接種方法と一緒)であることが原因ではないか、ワクチンに含まれる成分が原因ではないか、繊細な思春期の女子であること自体が原因でないか、など様々な説がいわれていますが、未だに副反応とワクチンの因果関係は証明されておらず、はっきりとした副反応の原因は不明です。

 

これまでの間に様々な検討がなされ、この度2022年より子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開されました。

 

 

子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が主な原因です。子宮頸がんワクチンは子宮頸がんを引き起こす高リスク型HPVの感染を予防します。

 

詳細な情報をご参照ください。

・子宮頸がんとHPVワクチンの正しい理解のために(日本産婦人科学会)

・厚労省ホームページ 

・子宮頸がん予防情報サイト(MSD社):わかりやすい2分ほどの動画「数字で見る子宮頸がん」があります。

 

定期子宮頸がんワクチン

対象:中学1年生(通常)~高校1年生に相当する女子 (小学校6年生も可能)

費用:公費のため、費用はかかりません。

接種方法:筋肉注射

予約方法:電話または窓口にてご予約ください。WEB予約は実施しておりません。

接種回数:3回 *3回接種を終えるまで約半年を要します。

 

キャッチアップ:平成9年(1997)度~平成17年(2005)度生まれの子宮頸がんワクチンを合計3回受けていない女性。

 

定期接種の子宮頸がんワクチンには

・ガーダシル(4価:6型・11型・16型・18型)

・サーバリックス(2価:16型・18型)

の2つのワクチンがありますが、当院では4価の「ガーダシル」のみを採用しております。

 

定期接種年齢については高校1年生まででしたが、積極的勧奨が中止されていた間に接種年齢であった方まで、年齢が延長され接種できるようになります。

詳細については各市へお問い合わせください。当院では、座間市・綾瀬市・海老名市・相模原市・厚木市・大和市在住の方の定期子宮頸がんワクチンに対応しております。

 

また現段階では任意接種(自費)にはなりますが、9価の「シルガード」を接種することが可能です。

・シルガード(9価:6型・11型・16型・18型+31型・33型・45型・52型・58型)

当院では定期接種の4価ではなく、自費の9価のシルガードを選択し接種されている方もいらっしゃいます。詳細についてはお電話でお問い合わせください。

現時点では9価のシルガードは定期接種の対象ではありませんが、2023年4月から定期接種とするのか最終検討段階です。

現時点で接種を検討されている方は今後国の方針がだされるまでお待ちになったほうがよいかと思われます。

 

 

子宮頸がんワクチン(※「数字で見る子宮頸がん」より)

・積極的勧奨が一旦中止され、再開された経緯

・がんがワクチンで予防できること

※日本人女性のうち子宮頸がんにかかる数 約73人に1人

※1990年と比較して20~30代女性の子宮頸がん発症率 約2.1倍

※子宮頚管がんの発症と出産年齢のピークが重なる

※子宮頸がんで毎年亡くなる女性の人数 約2900人

※生涯のHPV感染率 80%以上

・4価(または2価)は定期接種(公費)、現段階で9価は任意接種(自費)、2023年4月から定期

・男の子も接種可能 (4価も9価 いづれも自費)

 

有効性とリスクについての詳細な情報をお子さんと一緒に確認されたうえで『接種する』・『接種しない』・『今は様子見』など、ご検討ください。

 

 

 

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